NEWS 新着情報

2023.08.22
お知らせ

【社外参謀’s File #01】仲光和之 「先生にならない」中小企業の経営者のお役立ちを叶えながら、日本を元気にしたい

中小企業と心をひとつに、外から支える「社外参謀」。JCFに所属する社外参謀たちの軌跡と中小企業への思いをお伝えする『社外参謀’s File』をお届けします。第一回目は、中小企業診断士の仲光和之。経営者の“お役立ち”にこだわる仕事のスタンスについて語ります。

 

■40歳で憧れの仕事に。きっかけは東日本大震災

中小企業診断士という資格の存在を知ったのは、高校生の時。その時は漠然とした憧れで、直観的に面白そうだなと思ったんです。でも大学やバンド活動の方が楽しくなってしまって、ちゃんとやり切れなくて。大学も、バンド活動にのめり込んでちょっと長く在学したので、結局就職活動もせずに、バンドメンバーの父親が役員をやっていた電気工事会社の経理に入れてもらいました。

入社して1年半、ずっと経理の仕事をしていましたが、ある時現場へ異動になったんです。でも現場で5年働いて、営業から設計、資材や職人を手配して工事を完了させる…という一気通貫をある程度自分でできるようになりました。とはいえ、この時もふつふつと経営コンサルタントへの憧れは持っていて。このまま現場監督を続けていいのだろうか、と疑問に思い、30歳の頃に転職を決めました。

ですが、急に経営コンサルタントになれるわけがないので、とりあえず経営に関われるような職業を探し、不動産管理会社に就職。ありがたいことに、転職の意図を理解してくれる方に恵まれて、最終的に事業企画を担当し、経営者と日常的に一緒に働ける環境を叶えることができましたね。

大きな転機があったのは、東日本大震災があった2011年。学習塾の先生をしていた大学時代の友達が、NPO法人で被災者の学習支援をしていました。その友人との交流で、自分も困っている人に助けられることはないだろうか、と考えたんです。その時、やっと中小企業診断士の夢が具体化されました。「中小企業診断士の資格を取って中小企業の困りごと解決にお役立ちしたかったんじゃなかったか?」と思い出し、ここから資格の勉強を本格的に開始。当時は38歳でしたが、40歳までに取ろうと決めて、ついに資格を取得しました。

資格を取得してから1年間はサラリーマンをしていましたが、診断士の仕事が増えてきて、どちらかにしないと時間的に難しくなったので、不動産管理会社を退社。独立して、今6年目になりました。イメージとしては、草野球を頑張っていたらある日突然ドラフト8位で呼ばれたという感じ(笑)。「いけるんや!」と思いましたね(笑)。

 

■社外参謀養成大学で学んだ経営の王道が今の基盤になっている

現在は、話す仕事とコンサルティングの2本の仕事をしています。話す仕事は、全国36都道府県で登壇した経営者向けセミナーや、1年目社員や役員向けの企業研修を行っています。主に、会社における数字や経営理念に関することをテーマにして、相手の課題や状況に合わせてアレンジしています。あとは、和仁達也さんがコンサルタント向けに開催する、キャッシュフローコーチ養成塾のファシリテーターも、私の地元の福岡で担当しています。また、生岡直人さんの理念実現メソッドをコンサルタントに伝える講座のファシリテーターも行っています。

コンサルティングの仕事としては、経営理念の策定の支援と、お金の見える化の2本柱です。「ビジョン実現コンサルタント」という肩書きでやっています。

というのも、JCFとの関わりで今の自分があります。中小企業診断士として働き始めてからも、セミナーなどで学びを得て実践していて、それはそれで成果を出せていたのですが、私が目指す形は「経営者を支える参謀的存在」。そう考えると、何か足りないものを感じていました。お金のことやコミュニケーションのことなど、コンサルティングで使えるコンテンツはいくつか持っているものの、それはあくまで「点」の集合。「面」で経営者を支えることができていないのでは?と気づいた時、JCFの社外参謀養成大学と出合い、思いきって入学を決めました。

社外参謀養成大学を卒業し、JCFの2つのプロジェクトに参画しています。1つは「五つ星経営アカデミー」を、出身地の北九州で開催したく準備を進めています。このセミナーでは、成果の出る経営のポイントを「五つ星経営フロー」に則って経営者にお伝えする講座で、すでに全国各地で開催されています。

あともう1つも、私の地元に関するプロジェクトで、「北九州を盛り上げようプロジェクト」を動かしています。JCFとの縁を活かして、北九州の企業を盛り上げたいという思いで始めました。

社外参謀養成大学やJCFとの関わりで、経営の王道をしっかり学ぶことができたと思います。経営者のビジョン実現に向けて、その議論の土台となる仮説を準備し、経営理念の策定の支援という「あり方」、そしてお金の見える化という「やり方」、「事実」と「予想・願望」と多面的に戦略を立て、具体的なアクションプランに落とし込んで、PDCAをしっかり回していく。この経営の型が、今、経営者への支援の基盤になっています。

 

■「先生にならない」大切なのは、本人が本心で気づくこと

コンサルの仕事をしていて意識しているのは、当社の理念である「バリュー」に挙げている「先生にならない」ということ。私の仕事は、経営者に着眼点を与えたり、仮説を練ってディスカッションしたりしながら、本当にやりたいものを一緒に探ることなので、先生である必要はないし、そうなりたくないなと思っています。

以前、商工会議所の派遣専門家として地域の事業所に行ってコンサルをしていたのですが、独立したての頃は経営者との向き合い方がよくわからず、参考資料を一生懸命作って「こうしましょう」とか「ああしましょう」と提案していました。でも、皆さんその時は「勉強になります」と言うのですが、何もやらない。「なんでだろう」とイライラすることもあったのですが、ある時、本人が本心で気づかないとダメだよね、と気づいたんです。答えややり方を教えるのではなく、「やらないとどうなるのか」「そのためにはどうしたらよいのか」を質問しながら、本人に考えてもらうことが大事なんです。それに気づいてからは、無理に資料作成などしないで、コンサルの時間が何時間でもその場で質問しながら課題と対策を引き出せるようになりました。だから、経営コンサルタントのスキルには、コミュニケーション能力がとても大切だと感じています。日々、日常の中でも意識しながら会話をするようにしていますね。

 

■中小企業診断士の働く場を提供することが日本を元気にする

日本の会社の99.7%は中小企業です。中小企業が利益を出していかないと、日本全体がヤバいことになる。中小企業を元気にするために、今後はもっと事業を大きくして、中小企業診断士の独立の手助けができればと考えています。診断士は、特有の独占業務がないために、一般的に独立しづらい資格と言われます。でも「中小企業の役に立ちたい!」と考えている診断士はいっぱいいる。ここからはまだ夢物語な部分もあるんですが、自分がこれから頑張って稼いで会社を買い、その会社の経営者やコンサルとして診断士に入ってもらう、いわば中小企業診断士の働く場を提供したいと考えています。ここで固定収入を得ることが、独立のきっかけになればいいなと。診断士の活躍する場面が増えてくれば、中小企業も良くなっていくし、日本が元気になると思うんです。

それも含めて、自分自身の売上はちゃんと上げていきたいです。私たちの仕事は、経営者の困りごとを解決することが売上になる。つまり、売上が上がるのは「困りごとを解決した証」で、お役立ち度を表していると思うんです。だから、自分の売上にはこだわりたいですね。これは、自分に発破をかけるために言っている部分もあります(笑)。

プライベートでは、いつか複数拠点を持った生活をしたいなと思いますね。私は北九州出身で海が好きなのですが、妻は長野出身だから山が好きで、いつも“海”対“山”で論争になるんです(笑)。だから、遠い将来ではありますが、別荘をいくつか持ってあちこちで生活できたらいいなと思います。

 

<プロフィール>

仲光 和之(なかみつ・かずゆき)

株式会社ソウルスウェットカンパニー 代表取締役。電気工事会社や不動産管理会社勤務を経て、中小企業診断士の資格を取得。翌年、経営コンサルタントとして独立。中小企業の経営者のお役に立つため、日々活動している。また、講師として全国36都道府県の商工会議所・金融機関や、東証プライム上場企業などに登壇。最近の趣味はサウナ。

▶仲光 和之プロフィールページ